【エバニュー チロルコッヘル】
1970年代初頭に登場する「チロルコッヘル」、エバニュー社の代表的なアルミ製小型クッカーです・・?
・・・でした。・・・のほうが正しいかもしれませんね・・・・・
最近はチタンやセラミックシリーズ等の影に隠れてしまった感はいなめません・・・??
それでもやっぱり『調理はアルミで』・・・と拘る方が多いのも事実だと思います・・・・・
今回もそんなコッヘルの紹介です!?
昭和45年
1970年頃 一人用コッヘル「キャンピングコッヘルスイス」が登場します。
昭和46年
間もなく「スイスコッヘル」と呼び名が変わります。
この時期、東京トップ社では「クライマークッカー」、ホープ社では「ジュニアコッヘル」などといった小型のコッヘル(一人用)がラインナップされていました。
もっと小型のアルコールクッカーなどもありましたが、『食事』を調理できるセットとしてはこれらが最小クラスだったと思われます。
昭和47年
翌年には改良が加えられ「チロルコッヘル」として登場します。
この当時エバニュー社、東京トップ社をはじめ各社で「スイスハンゴー」*という商品等も販売されていたため、あえて「スイス」という言葉を避けたのかもしれません?
*上蓋にハンドルが付いた飯盒・・・スイス式飯盒。
これ↑もそんな「チロルコッヘル」のわりと初期のものです。
鍋のふたにはブルーのアルマイト加工が施されています。
これは「キャンピングコッヘルスイス」から続く仕様です。
ファスナーつきのケースは当時のスタンダードだったようで各社同じようなものが装備されています。
ケースには「L」と記されていますが、この当時はワンサイズのラインナップしかなかったと思われます・・・
最初期のものに比べ直径が数ミリ拡大した事、もしくは内鍋(小鍋)に蓋が付いたことを表す記号だと推測されます・・・Lid(蓋)のL・・・
これ以前は内鍋の蓋は装備されていなかったようです。
昭和54年
その後何度かのデザイン変更を繰り返します。
70年代後期のものは丸い穴のあいたプレート式のウィングハンドルが特徴です。
この頃からサイズのバリエーションが追加されます。
1984年
80年代中期↑は特徴のある折りたたみ式のハンドルです。
「20DX」90’s
80年代後期・・現行モデルの原型となるモデルが登場します、ハンドルは両開きのウィングハンドルに戻されます。
90年頃にはノーマルアルマイト仕様の「ST」シリーズ、その6倍の厚さを持つハードアルマイト仕様の「DX」シリーズに発展します。
それぞれに「10」「20」「30」「40」とあり、バリエーションが豊富でした。
後にフライパンがセットされたものや、ヤカンもラインナップに加わります。
ハードアルマイトの「DX」シリーズはダークグレイの色合いで高級感があります。
耐腐食性のアップ、焦げ付きにくさ、キズのつきにくさなども向上しています。
1991年
91年のカタログです。
ハードアルマイト「DX」(左)とノーマルアルマイト「ST」(右)から選ぶことが出来ました。
この時期はまだフライパンがセットされたモデルは無く、オプション(別売)設定でした。
96年には「深型」がラインナップに加わります、この頃にはフライパンをセットしたモデルも販売されるようになっています。
2001年
黒い「ノンスティック」モデルがラインナップされます。
この時期にはノーマルアルマイトの「ST」シリーズは販売されていないようです。
この後、蓋のツマミやハンドルに改良が加えられます。
2010年
同じく2000年代には「角型」モデルもラインナップされています。
現在のラインナップは「深型」も含めノーマルアルマイトモデルだけになってしまいました。
チタンクッカー等のラインナップが増えすぎて?・・こちらは淘汰されつつあるようです・・?
「チロルコッヘル」という名前だけでも消えないで欲しいと思って(願って)います・・・!!
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それじゃあ・また・・・
*古いカタログ、広告等を参考にしましたが憶測部分もあります、訂正、加筆、削除など行う場合もあります。