2018年10月25日
Coleman Parts Cabinet
【コールマン パーツキャビネット】
こんにちは。
今回はコールマンのパーツキャビネット、ケース、ディスプレイなどの歴史について備忘録に記していきたいと思います。
おそらく1910年代から20年代に掛けてのものだと思います。
確認できる資料はありませんが、内容物で判断しました。
他社製のものも混じっていますがQuick-Lite以前のものがほとんどです。
新品パーツと使い古されたものとが混在していました。
1920年代のパーツケースです。
Quick-Lite ランプとランタン専用です。
パーツリストのペーパーが挟み込まれています。
1925年のカタログによると「ケースのみ」と「パーツが入ったもの」とを選ぶことができたようです。
これはおそらく「ケースのみ」の販売がされたものかもしれません?
Quick-Lite用には有ったパーツリストのペーパー及びペーパーをホールドする溝がありません。
Quick-Liteの時代では黒だったケースですが、それ以前と思われるケースは茶色です。
このほかにもストーブ専用のパーツケースもあったようです。
1930年代になるとガラスボトルでパーツをストックするようになります。
パーツごとに収納できて中身もひと目で確認できるので当時としては画期的だったと思われます。
これは1935年のパーツカタログです。
1937年のパーツカタログです。
ウッドキャビネットが登場しました。
この時代はキャビネットと空のボトルでの販売だったようです。
販売店では必要なパーツだけを仕入れてストックしていたようです。
1951年。
1950年代になるとパーツの入ったセットも販売されます。
基本はランタン、ランプ、ストーブ用のパーツをセットしたものですが、アイロンのパーツを組み合わせたものを選ぶことができたようです。
キャビネットと空のボトルのセットも併売されています。
パーツのセットで購入するとサービスマンズハンドブックやその時々の配布用チラシ(パンフレット)50枚などが付属していました。
1950年代中期以降、仕様が変更されます。
ロゴマークや色などが主な変更点です。
細かなところでは形状が裾広がりになり(ボトムが広くなり置いた場合の安定が良くなった)、キャビネット本体の外枠に施されていたピンストライプが省略されたりしています。
カナダコールマンでも独自のパーツキャビネットなどが販売されていました。
スチール製が一般的なようです。
残念ながら私は持っていません・・・・
ガラスのボトルも米国の「丸型」とは違い「角型」です。
カナダコールマン製のパーツが入ったボトルに貼るパーツナンバーや価格の記されたステッカー。
2枚一組で綴じられています。
ボールナット用です、時代によって価格が変化しています。
1940年代 カナダコールマン パーツカタログより
1960年代初期、スチール製でプラスチックの引き出しを持つパーツキャビネットになりました。
基本的に#220系、#200系(242系)のランタンのパーツがメインで#413系、#425系の2バーナーそしてランタン、ストーブ等の共通パーツが納められています。
1960年代中期、デカールと塗装の色に変化がありました。
引き出しの形状も変化します。
1970年代、それまでのメタリック基調(ハンマートーン)の塗装がソリッドのグリーンになりました。
本体裏に当時の値札が貼ってあります。
私が購入した当時は内容物のパーツもコンプリートでした。
私はほとんどのパーツを機種ごとに整理してケースとは別に保管しています。
並べると色の移り変わりが分かります。
1970年代後期。
このタイプは「日本コールマン社」が販売店用に販売及び貸与(提供)していたようです。
本体に貼られたデカールが様々なのは特に意味は無く・・・
ストックしていたデカールを無作為に貼り付けただけなそうです。
当時の「日本コールマン」の担当者に聞いたことがあります。
主に1980年代、小ぶりになり引き出しの数も減りました。
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1961年。
ディスプレイボードも登場しています。
1968年、ダンボールで出来たパーツボックスもありました。
1979年。
1981年。
「日本コールマン」ディスプレイボード
90年代までは普通に見ていた多孔ボード製のディスプレイも、今ではほとんど見かけることはありませんね。
私がコールマンに興味を持ち始めたころ、当時の「日本コールマン」には今では信じられないようなパーツが在庫してありました。
#200A、#220系、#222系のランタン、#400系、#502をはじめストーブ類のパーツもタンク以外はほとんどが注文すると手にすることが出来ました。
・・・なかにはタンクの在庫があるモデルもありました。
1950年代以前のモデルになるとさすがに国内での入手は難しかったです。
古い時代のパーツは使うのが『もったいない』ので、できるだけよほどのことが無い限り交換しないようにしています。
たとえ調子が悪くて交換されたジェネレーターやチェックバルブでもその多くはまだ使えるものがあったりします。
捨てないでとっておくことをお勧めします。
経験(勉強)は必要ですが、いかにパーツの交換をしないかも大切だと思います。
クリーニングで生き返るパーツもありますからね・・・
でも・・『いざっ』・・と言う時のためにパーツの備えも必要ですよ・・・・
*注 コールマン製品すべてに共通することですが過渡期には特徴の入り混じったものが多く存在します。
これがすべてではありません、私の思い違いや間違いなどもあると思います。
参考程度と気楽にご覧ください。
追記、訂正、削除など行うこともあります。
In The Wake Of Poseidon ・ ・ ・ ・ King Crimson
それじゃぁ・・また・・・

Posted by mariokeisuke at 08:00
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