2019年06月17日
Coleman #201 Kerosene Lantern
【コールマン ケロシンランタン #201】 (チョットだけ#214のお話も・・・・)
今回はケロシンランタン#201をガソリンモデル#200Aと比較しながら眺めていきたいと思います。
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#201は1974年ごろケロシンモデル#237Aと入れ替わるように登場します。
製造はおそらく1983年まで、米本国でのカタログ掲載は84年まで・・・だと思います。
#200Aは赤の時代でしたが#201は緑色で登場します。
1976年 米本国ラインナップ
下段、右端が#201です。
左が#201・・右は#200Aです。
パッと見はデカールくらいしか違いは見られませんが・・・・
燃焼部分をはじめ多くの部分に違いがあります。
緑の#200Aは1980年から83年まで製造され、米本国では83年、当時の「日本コールマン」では85年までそれぞれカタログ掲載されます。
米本国でのガソリンモデルは83年から「CL」シリーズ*へと移行しています。 カタログ掲載は84年から。
* CLシリーズ=CLX(#290)・CL2(#288)・CL1(#286)
まずは、デカールから・・・
#201の多くはこのステッカータイプのものが貼り付けられています。
70年代のモデルには水シールが貼られたものもあります。
この70年代には赤いベンチレーターにメッキタンクのモデル#201-720も流通していました。
グリーンのモデルは#201-700です。
これは#200Aのデカール。
1981年 米本国ラインナップ
左から、#275A #220K #200A #201 です。
見た目で違いのわかる部分にはプレヒートカップもあります。
純正オリジナルはスチール製です。 パーツNo.201-5101
クリップで押さえられています。 パーツNo.231A3111
81年頃、カラー(ベースレスト)が仕様変更されます。
これは80年頃までの旧タイプ。
バルブステムの上下が帯状に黒くなっています。
違う角度で・・・
右が新タイプ、左が旧タイプのカラー(ベースレスト)です。
クリーニングレバーに装着された赤いチップも#201の特徴です。
#200Aのカラー(ベースレスト)。
#200Aのカラーは時代とともに数回変化していますが、これが最終バージョンだと思います。
#201モデルの多くはこのタイプのディレクションディスクが装着されています。
80年代の#200Aのディレクションディスク、一番多く目にするタイプです。
#201のバルブAssy。 パーツNo.201-6571
ストロータイプのフューエルチューブがロウ付けされています。
ガソリンモデルのバルブとの比較。
ジェネレーターもケロシン専用です。
パーツNo.201-5891
バーナーチューブ、#201は専用のパーツが使われています。
右はガソリンモデル パーツNo.200-3241
左はケロシンモデル パーツNo.201-3241
#201用は開口部が広く見えますが・・・
#201用が広いのではなく、#200系用の先が「すぼまって」いるんですね・・・
太さ、長さは同じです。
プレヒート用アルコールボトル パーツNo.201-5511
プレヒートカップにアルコールを注ぐためのボトルです。
ベンチレーターやグローブをはずす必要はありません。
#201は70年代中期から流通していますが、日本国内での販売はありませんでした。
ただ、自衛隊には#201が納入され装備されていました。
自衛隊では昭和30年代から平成に掛けて、ノーベルランプ~#201~#214・・・とケロシンランタンが装備されています。
一般に出回ることはありませんでしたが、私はある事がきっかけでこの納入業者と知り合うことができ・・・・
ケロシンランタン#214を数台、そして倉庫に眠る#201を譲って頂くことができました。
当時の同社パンフレットです。
描かれているのは、最初期の外フレームタイプの#214-700ですが、ベイルがベンチレーターから生えているように修正されています。
ベイルがベンチレーターと一体になるのは86年頃の#214A700からです。
古いモデルの画像を手直しして使用していたようです。
#214は#288、#290等の「CLシリーズ」に一年ほど遅れて登場します。
開発から発売までは他のモデル以上に試行錯誤を繰り返したようです。
パンフレットには『国内官庁専門に代理販売いたしております』の文言があります。
輸入元は「日本コールマン」後に「コールマンジャパン」の正規ルート、そのうえでの代理販売ということなそうです。
もちろん、交換用パーツも「コールマン社」正規ルートからの供給です。
このグローブガードもこの業者により製造そして納入されていました。
左は#201用、右は#214用です。
・・私の#214は「何処かへ姿をくらましてしまった」ため#286に装着しています・・・・
こちらもランタンと一緒に譲っていただきました。
その後、私はこれらを懇意にしていただいていたアウトドアショップに持ち込みました。
社長さん、店長さんともに非常に興味をしめしていたようでした・・・・・
しばらくして、このショップでは短期間ではありましたがグローブガードを販売することになりました。
「B○-P○○」などのアウトドア雑誌に広告を載せていたと思います、覚えてる方いますか?・・・
・・・・もう、30年近くも前のことになります・・・・
このショップも残念なことに随分と前に閉店してしまいました・・・・
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1989年 米本国のラインナップ
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「自衛隊の売店で#214が売られていた」等と言う情報(噂)があるようですが・・・・・
・・それはありえないと思います・・・・
たしかに#214ランタンとグローブガードの組み合わせは「自衛隊仕様」・・『でも』ありますが・・・
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自衛隊備品には官給品を示す標識や納入業者名等が表示されます、たとえ「払い下げ」になるとしても放出されることは無く、すべて廃棄処分になるはずです・・・
自衛隊の備品(官品)はすべて厳しく管理されていますからね・・・
とは言っても、極まれに自衛隊ランタン『本物』?と思われる個体を見かけます。
グローブガードを装着した#214は自衛隊だけではなく、災害時や大規模停電などに対応するため、行政等をはじめとする公的機関に備蓄されたものがあるようです、市場に流通する多くはそれらが放出(流出)されたのだと思います。
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コールマンのケロシンランタンはヨーロッパ系のもの等と比べ取り扱いは楽だと思います。
最近はガソリンランタンをケロシン仕様に改造するのがチョッとしたブーム?のようですが・・・
私は所有する#201の1台をガソリン仕様にコンバートしました、バルブAssy、ジェネレーター、バーナーチューブと燃焼部はそっくり#200Aのものと交換しました。
見た目はまったく#201なんですけどね・・・
特に意味は無いのですが、気楽に使えるようになりました・・・・
それじゃあ・・また・・
Posted by mariokeisuke at 08:00
│Coleman