2013年01月21日
Coleman ファンネル No.0 パート4

【Coleman Funnel No.0 CANADA】
前回のパート3から一年以上も経ってしまいました・・・・気を引き締めて?・・・・パート4です!!
今回はカナダコールマン製「#0」を紹介させていただきます。
極度に資料が少ないので憶測及び曖昧な表現が多いです、あまり深く考えずにお楽しみいただければ・・・と思っています。 *加筆、訂正、削除もあると思います。
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カナダのファンネルはウィチタ工場に遅れること約一年・・・1929年1月に最初の出荷が記録されています。
当初は「#0」のみだったようで、「#1」の出荷は1934年からのようです。

このモデルは主に1930~40年代に流通していたものだと思います。素材はCopper(銅)製です。
このモデルがカナダ銅製ファンネルとしては一番多く目にします、パッケージからも最後期のものかもしれません。
プレスされた文字やデザイン、明らかに形状の異なるモデルもあるようです、Copper(銅)製及びスチール製は数種類存在すると思います。


収められているパッケージに描かれたランプ、ランタンからおおよその時代をうかがい知ることが出来ます。
同じデザインなのですが描かれているランプに年式の違いが見てとれます。
左の箱は「#169K」と記されています。 1930年代
右の箱は「#157」のようです。 1940年代


フィルターのリングも同じ素材(銅)で作られています。
カナダ製のファンネルでもパイプ部分の接続方法に違いが見られます・・・・


おそらく1940年代のうちに素材がアルミに変わります。
ウィチタ工場での「#0」は1950年代に入ってからですが、トロント工場では少し早い時期にアルミに切り替えたようです。
ちなみにウィチタ工場でも「#1」モデルは1940年代にアルミ製になっているようです。後日紹介予定・・?
戦争の影響もあったのかもしれません・・・・・???・・・
画像のものは艶もなく汚いですがアルミ製です・・・・念のため・・・・

形状と文字の配列等デザインはウィチタ工場銅製と同じ感じです。

242Bが描かれた先代の銅製モデルと同じデザインのパッケージに収められていました。
50年代まで販売されていたと思います、その後の黄色と黒のパッケージのものもあるようです。
パッケージやカタログの絵や写真が実物(中身)と違うのはコールマンでは特別なことではないかも知れません。

カナダモデルの特徴としてアルミ製ファンネルにもメッシュのスクリーンが取り付けられています。

1950年代、ウィチタモデルと同形状の角ばったモデルに変更されます。
Colemanの浮き文字が特徴的です。



つくりにバラツキがあり高さの違い、リムの太さが一定ではありません。
製造された時期によるものだと思います。


メッシュの素材、パッケージにも年代による?違いがあります。
メッシュスクリーンにはブラスとステンレス?の2種があるようです。
わりとかんたんに外れるので失われている個体も見かけます。

1980年頃?赤いプラスチックに素材が変わります。
「ハイインパクトプラスチック」と紹介されています。

↑これは後年の米国製ですが、イメージはこんな感じです。
1989年カナダトロント工場は閉鎖になりますが、ファンネルがどの時期まで生産されていたかは不明です。


おまけ・・・
カナダのファンネルといえば・・・忘れてはならないのが「Coghlan’s」ですね。
黄色くてかわいいファンネル、値段も手ごろなのでお勧めなのです。
「ファンネルシリーズ」次回は大型ファンネルを予定しています。
Posted by mariokeisuke at 10:00
│Coleman