2013年01月13日
SIGG燃料ボトル キャップ考

【シグ燃料ボトル・キャップ】
SIGGの燃料ボトルも市場から消えて随分と経過します。
そんな「シグボトル」今回はキャップとキャップ周りについて整理してみました。
どうしようもないレポートですがお付き合いください・・・・



おそらく1950年代と思われるものから1990年代のモデルまでのものです。
一番左のものは機密性(密閉性)があまり良くないようなので燃料用ではないと思いますが、資料的に並べてみました。
大きく分けて金属製かプラ製かに分けられますが時代により細かな造りの違いが見られます。
金属製は本体がアルミ、レバーがスチール製です。


主に1960年代に流通していたと思われる金属キャップですがこれにも前期・後期(末期)があるようです。
見た目ではネジ長が違うくらいなのですが、後期のものはピッチが変更されるという変化がみられます。
もちろん、この金属キャップは互換性がありません。
前期のボトルはその後のプラ製のキャップとの互換性もありません。

後期(末期)と思われる金属キャップはプラ製のキャップと同じピッチなので互換性があります。
何故規格が変更されたのかは不明ですが、この後期(末期)の金属キャップはその過渡期のものだと思います。
この後期ピッチは現在流通している飲料ボトルでも同じだと思います。
シグボトルの使用を前提に開発された「MSR」もおそらくこのピッチのものが製品化されています。

1970年前後?だと思いますが金属からプラ製のキャップに変更となります。
初期のものはSIGGのマークやキャップ裏側の国名などもありません。
小さな改良が行われていくようです。↑右から左に新しいものになると思います。
短い~長くなる~穴あき~キャップ裏側にSWISS MADEの文字~ロゴマークが入る・・・・こんな順番かと思います。

このキャップに開けられた穴は注油リングでの給油にも用いられますが・・・・
圧抜きのための穴が給油もできるようになった?・・・そんな感じだと思います・・・?

ネジ部分の長短、パッキン部のフラット、凹の違い。
おそらく右側がプラ製最初期のものかもしれません。

SIGGのマークの入ったもの、入らないもの・・・そして「OPTIMUS」に供給していたものなどもあります。


給油キャップにも様々な仕様があります。
チューブの位置、空気穴の位置、ロゴの有る無し等・・・・・
給油キャップには上記の圧抜きと思われる穴は開けられていません。

空気穴が開けられた場所によってこんなのも見られます。

「UCO」製の給油キャップもSIGGと同じピッチです。
他にも「アルティメイトスポウトキャップ」というのも「スター商事」さんで扱っていました。

アルティメイトスポウトキャップ

SIGGボトルの場合一体成型ではありますがキャップのネジ部分は別工作でプレス固定されています。
そのため口の部分が厚く丸く膨らんでいます。

MSRボトルの場合口のネジ部分も一体成型されているようです。
口周りが薄く直線的なのが判ると思います。

SIGG、MSRともにピッチは同じなのでキャップの互換性があります。
SIGGの燃料用パッキンは入手が困難なのですが、MSRのものがそのまま装着可能です。
SIGG社オリジナルのパッキンの耐久性は素晴らしいものがあります。
二十年以上常に燃料の出し入れに使用していますがいまだに弾力を保持しています。
*保管場所などの環境にもよると思います。
硬くなったら「裏返しにする」という裏技?もあります。
現在販売されている飲料用キャップ及びパッキンは燃料用には使用できないと思います。

70年代から2000年代まではMSRのポンプはSIGGボトルに対応していたのですが・・・・・

新型(現行)ポンプではSIGGのボトルは使用できなくなりました。
*MSRでは2004年モデルから新型(現行)ポンプを装備しています
MSRボトルは口部分が薄くフラットなので「ポンプ部ボトルシール」にスッポリとフィットします・・・・
当然ですよね・・・


SIGGボトルでは厚みがあるので装着はむずかしくなりました。
無理やり装着することはできましたが非常に危険です。
『MSRのストーブにはMSRのボトルを使用してください』・・・ということですね・・・・
古いポンプにはどちらも使用できるので、私は気分によって?使い分けることにしています。
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・・・あなたのシグボトル・・・どんなキャップが付いていますか?・・・・・・・・
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手元にあるものだけでの考察です、このほかにもまだ在るものと思います。
年代など憶測の部分もあります、加筆、訂正、削除など行うこともあります。
Posted by mariokeisuke at 10:00
│SIGG