2013年08月10日
EVERNEW エバニュー

【エバニュー・EVERNEW】
今回はエバニュー社の古い雑誌広告、カタログなどからその長い歴史の一端に触れてみたいと思います。
以前紹介したHOPE社、トップ社はすでに存在しませんが、エバニュー社は現在も世界ブランドとして活躍する企業です。
同社の詳しい歴史はエバニュー社ホームページの「会社の歴史」をご覧ください、この記事もそちらを参考にさせていただきました。
1923年(大正12年) 玩具問屋の「増田屋」より暖簾分け(独立)した岩井新蔵氏により「増新商店」として創業されます。
新しい増田屋ということで「増新」と名づけたようですが、新蔵さんの「新」かもしれませんね・・・?
1933年(昭和8年) 「増す増す新しい」ということを英語に置き換えて「エバニュー」というブランド名が誕生したようです。
1950年(昭和25年) 「株式会社増新」となります。
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1953年(昭和28年)
昭和20年代はこの「カンダハー」スキー金具の広告が定番のようです。

1955年(昭和30年)
この頃までは「増新」のMをあしらった古いロゴが使われています。

1955年
同年秋頃にはロゴが変わっていますが、製品には古いロゴが刻印されたものがしばらくの期間(数年)混在していたようです。

1957年 (昭和32年)
エバニューを代表する?GI水筒が新発売となります。
GI水筒が流行った時期もありました・・・・
フランス水筒・・一升入というのが時代を感じます。

1963年(昭和38年)
第一回謝恩アンケートなるものが行われ、ピッケルやコッヘルが景品として用意されたようです。
この前年1962年にはやはり同社を代表する製品「ポリタンク」が発売されます、半世紀以上経た現在もラインナップされている超ロングセラー製品です!!

この頃になると広告も随分と現代風(死語?)になります。



1963年(昭和38年)と1964年(昭和39年)のカタログです。
コッヘルやストーブのラインナップも充実しています。
オートキャンプも見据えた商品群です・・・当時は「ドライビングキャンプ」と表現しています・・・
この時期の登山用具ラインナップも目をみはるものがあります。

1965年(昭和40年)
社名が「株式会社エバニュー」となります。

1968年(昭和43年)
『ホエーブス』の販売権を獲得します、この年の新製品として紹介されています。
ホエーブスの販売はそれまで輸入数社により行われていました。
ホエーブスはエバニューの「顔」と言っても過言ではないかもしれません・・・・・

1972年(昭和47年)
広告もカラーの時代になりました・・・広告費も高かったようでカラー広告はまだまだ少ないです・・・

1973年(昭和48年)
1972年末から73年にかけての頃?EVをあしらった新しいロゴマークが登場します。


1975年(昭和50年)
バックパッキングブームです。
「JANSPORT」の広告は今見ても男心(旅心)をくすぐります・・・・!!

1979年(昭和54年)
コッヘルのラインナップです、この時期すでにステンレス製のコッヘルがラインナップされています。
77年に販売開始されたようです、ステンレスクッカーとしてはさきがけかもしれません?


1984年(昭和59年)
80年代に入るとファミリーでのオートキャンプが大きな市場になっていきます。
テントやクッカーなどもおしゃれで機能性の高いものになりました。
一方、登山用品はピッケルやアイゼン、ヘルメットなど数種類だけのラインナップになってしまいました。
80年代のうちにほとんどがカタログから消えてしまいました。

1990年(平成2年)
オートキャンプが全盛期を迎えようとしています、「ヨーレイカ」テントのラインナップです。
私もファミリーキャンプ用に「ウィンドリバー4」その後「サンドーム4」を使用していました。
わりと・・リーズナブルな価格と渋い色使い・・ブルーグレイXバーガンディが魅力的で大好きでした。


1992年(平成4年)
ホエーブスの販売終了のお知らせがカタログに掲載されました、多くのファンが涙しました・・・?
それと同時に在庫のパーツを求めて、あちらこちらのお店を探し回ったファンも多かったはずです。
ひとつの時代が終わった・・・そう感じたのは私だけではないと思います・・・・・・
もっと沢山の画像を紹介したかったのですが、今回はザッとここまで・・・
次回?はもう少し詳しく紹介したいと思っています・・・気まぐれですけどね・・・・・・
Posted by mariokeisuke at 10:10
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