2014年12月31日
HOPE チロルライト&STAR チロルランタン

【チロルライトとチロルランタン】
昭和の名品・・キャンドルランタン・・「チロルライト」です。
ホープブランド(飯塚運道具~ホープ社時代)では「ランタン」ではなく「ライト」と呼ばれていました。
昭和20年代には登場していたようです。
コッヘルやストーブ、その他多くの登山用具と同様に、ヨーロッパ製のものを模倣したと思われます。
「チロル」と言う名前も可愛いですね。
昭和29年(1954年)の同社の広告にはすでにチロルライトの名前が見られます。
昭和36年の広告。

アルマイト加工が施されたボディには特許番号や鳥の図柄なども描かれています。

当時はコッヘル等とともに輸出も多くされていたようです。
本体はもちろんホヤ、タブキャンドルのカップにまで「HOPE」のロゴや「JAPAN」の文字が記されています。

この時代の特徴としてヒートシールド(遮熱板)が装着されています。
こういうところにまで手間とコストを掛けていたんですね、今の時代では考えられません!?
「本当に使える道具」として造られていたのでしょうね。

1980年頃ホープ社解散の後は「スター商事」により「チロルランタン」として販売されることになりました。

外箱(化粧箱)のデザインも踏襲されたようで、基本的な変化は少ないと思います。

1991年のスター商事カタログです。
青いモデルに比べ赤いモデルは流通量が少ないような気がします・・・?
この「チロルランタン」も2~3年?ほど前に生産が打ち切られてしまったようです。
「MADE IN JAPAN」に拘った名品がまたひとつ姿を消してしまいました。


歴史の長い製品なので、コピー商品もあります。
「エバニュー」社の「ミニランタン」、おもに90年代に販売されていました。
台湾製ですが仕上げ、質感ともに悪くはありません。
現在も国内外各社から販売されていますが、やはり中国製のものが多いようです。

愛用者の多い?こちら↑・・ムラエのオイルランプがジャストフィットします。
タブキャンドルも安価なものが販売されているので経済的にもやさしいです。
燃焼時間も私の行動時間には十分です・・・!?
まぁ・・・・家でする火遊びのほうが使用頻度は高いんですけどね・・・・・・
誕生から60年以上経過しましたが、その愛らしさは不滅だと思います・・・・・

おしまい
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それでは皆様・・良いお年をお迎えください・・・・・・

Posted by mariokeisuke at 09:10
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