2014年12月24日
EPIgas 質実剛健 英国魂

【MICRO SUPER LANTERN AUTO】 【BPSA】
【EPIgas・イーピーアイガス・・黎明期~90年代】
1970年代に登場する「BP・コンロ」・・・・
英国「Taymar」社のブランド「EPIgas」を代表するシングルバーナーストーブです。
誕生から40年を経ようとする現在も「BPS-3」としてラインナップが続いています。
国内では1978年から輸入販売されていたようです。
「BP・コンロ」・・バックパッカー(バックパッキング)コンロと言う名前からもコンパクトで携帯性に優れたモデルだったことが伺えます。
同時期、大型の五徳を持つ「PS・コンロ」・・ピクニックコンロもありました。
カートリッジに自動開閉バルブを組み込むことにより、ストーブとの自由な着脱を世界で初めて可能にしたのは「EPIgas」と言うことです。


90年・・「アルパインストーブ」と当時としては超小型?「マイクロスーパーコンロ」がデビューします。
「アルパインストーブ」・・分離型ストーブとしては日本で初めてガス検*に認可されたそうです。
*ガス検=日本ガス機器検査協会
87年、「PS」、「BP」コンロに微妙な火力調整が可能な「マイクロアジャスト」機構のバルブを持つモデルが登場します。「ピクニックコンロ」は五徳が随分と小さくなりました。
その後、両ストーブにオート点火装置が付いたモデルもラインナップされます。
「BP」~「BPS」~「BPSA」とモデル名も変化していきます。*「PS」コンロも同様です。
「EPI」は当時『ストーブ』とは呼ばず『コンロ』と呼んでいたようです。
「アルパインストーブ」だけはなぜか?デビュー時から『ストーブ』と呼んでいます・・・・?
「キャンピングガス」なども『コンロ』と呼んでいましたね。

87年にデビューした小型のランタン・マイクロアジャストモデル、「BPランタン」。
その「BPランタン」を軽量化した後継機「マイクロスーパーランタン」も90年の新製品です。
中型モデル「LFA」は『リキッド・フィード・アンチフレアーバーナーシステム』*と言う装置が付きますが、それがそのままモデル名になったようです。
*気化促進のためのパイプがバーナー付近にあります。

1978年、当時の代理店「ミヤコスポーツ」が輸入開始した年、最初期のラインナップです。
「BP・コンロ」は鍋と風防を兼ねるステンレスケースが、さらにストーブ2機種にはカートリッジを輻射熱から守るカバーが装備されていました。
この時代のコントロールノブは三角っぽい形です、87~8年頃を最後にこのノブは姿を消します。
ステンレスケースは80年代末、カートリッジカバーは80年代に入ると間も無く装備されなくなったと思われます。
ランタンは1機種のラインナップでしたが「BPランタン」の登場で姿を消していきます。
代理店は後に同じ系列会社「ユニバーサルトレーディング」に移ります。
94年からはそれまでの英国製から「EPIgas」のブランドを獲得した「ユニバーサルトレーディング」社のもと、日本国内での製造が行われる事となりました。
英国で製造されたものは「Taymar」社を買収した「Coleman」のブランドで販売されることに・・・・・・・

伝統と格式を重んじる英国製らしく、基本的なデザインの変更が少なかったこと、その落ち着いた風貌も魅力のひとつでした、反面、機能性は年々向上していったものと思います。
まさに「質実剛健」・・・と言ったところです!!
登山家、極地への遠征隊等に好まれたのも信頼性の高さを物語っていると思います。
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「Made in Japan」となりましたが・・・・その血統は今も受け継がれています・・・・・・
おしまい
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*当時のカタログ等を元に個人的な感想などを交えています、参考程度と読んでやってください。
Posted by mariokeisuke at 08:00
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